肉離れ

 足に起こる肉離れは、筋肉の痙攣から来る「足のつった症状」と混同されがちなスポーツ障害です。

 肉離れは足がつるのとは比べ物にならないほど厄介な症状です。

 肉離れとは、筋肉が断裂してしまうスポーツ障害です。微細な筋肉の断裂は筋肉痛となりますが、肉離れの場合は筋肉の断裂が広範囲で深い損傷なため、完治するまで数週間以上かかる場合もあります。

札幌こども肉離れ1

 肉離れが生じやすいのは、大腿の筋肉では大腿四頭筋やハムストリングス、下腿では腓腹筋です。(こちらをどうぞ

 サッカーではシュート時に大腿四頭筋、短距離走ではハムストリングス、テニスやバドミントンでの細かいフットワーク時には腓腹筋などが頻出します。

 これらの筋肉は、身体の全重量を支えるため強い筋力が必要です。肉離れは、こういった強い筋力を持つ下肢の筋肉が収縮している際に、自分が出した筋力に耐え切れず、部分断裂を起こすことで生じます。

 筋肉痛は、筋肉組織の筋線維が断裂しているのに対し、肉離れは筋膜や筋肉組織自体が部分断裂しているので完治には時間がかかり、筋肉のスポーツ障害の中でも長引きやすい性質を持っています。

 それに加え難儀なのは、完治後に再発しやすいという点です。
すべてのスポーツの基盤となる下肢に起こる障害なだけに、再発が続くことでスポーツを続けていくことが困難になることもありえます。

 肉離れになってしまったときの一般的な治療は保存療法で、よほどの重症でない限り手術にまで至らないでしょう。

 肉離れになってしまったら、スポーツ障害への基本対処法である「RICE処置」を可及的速やかに実行することが重要です。

R(Rest)安静

I(Ice)アイシング

C(Compression)圧迫

E(Elevation)挙上

 患部へのアイシングは15分程度に抑え、一度血行を戻すことが重要です。筋肉の冷やしすぎは凍傷などの二次障害の恐れがあるので注意が要注意となります。

 急性期はRICE処置を行い、回復期(受傷から約48時間経過後)は、局所の循環回復や損傷した筋線維などの修復を促す必要があります。受傷時は損傷箇所からの出血(内出血など)を抑えるために、身体は循環を低下させる作用があり、回復期に循環機能の修復を怠ると再発頻度が高まり、関節可動域も減少してしまうことがあります。

 適宜な処置を行うことができれば、軽症なら2〜4週、中程度で4〜6週程度で復帰が期待できます。

 

札幌こどもスポーツ障害